香川県三木町井上の休耕地でコスモスが見頃を迎えている。棚田の景観保全や新たな名所づくりに向け、同町のNPO法人が今年初めて栽培に取り組んだもので、一面に咲き誇るピンクや白色の花が陽光に輝きながら秋風に揺れ、のどかな田園地帯を彩っている。


陽光を受け、咲き誇るコスモス=香川県三木町井上

陽光を受け、咲き誇るコスモス=香川県三木町井上


 コスモス畑作りを進めているのは、地域住民らでつくるNPO法人「町北部地区の生活環境を良くする会」(白井悟会長)。香川県の補助金を活用し、同会の内部団体「井上北部棚田景観保全会」の会員が、国道11号や県道38号沿いを中心とした休耕地約50カ所、計約3万5千平方メートルでお盆明けから本格的に種をまいて育ててきた。
 品種は「センセーション」。花は9月中旬から咲き始め、現在は八分咲き程度。今月末ごろに満開を迎えるという。見頃は11月中旬まで。
 同保全会の川田正憲会長(74)は「無事にきれいに咲いてくれた。多くの人にコスモスとともに、田舎の風情を楽しんでほしい。地域のにぎわいにつながってくれれば」としている。
 年末までには近くに観望・休憩用の小屋を建てる予定。来年2月以降には周辺の遊休地に桜の苗木250本を植える計画にしている。
 コスモスは、高松自動車道さぬき三木インターチェンジ周辺から県道38号の新立石トンネルまでの一帯で見ることができる。

(四国新聞・2023/10/23掲載)



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