ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者で歌手のカテリーナさん=同国出身=の演奏会が11月10日、香川県さぬき市鴨庄の源内音楽ホールで開かれる。戦禍にある祖国に思いを寄せながら、バンドゥーラの清らかで美しい旋律を響かせる。


カテリーナさん


 カテリーナさんは生後30日でチェルノブイリ原発事故で被災。6歳の頃、被災した子どもたちで結成された楽団「チェルボナカリーナ」に入団し、世界各地の公演に参加した。19歳で日本に移住して以降、ウクライナ音楽の演奏活動を展開している。
 演奏会はウクライナの人道支援や日本との文化交流を図ろうと、さぬき市の音楽関係者でつくる実行委が「バンドゥーラの調べを聴く会」と題して企画した。
 バンドゥーラは60本ほどの弦がある大型の楽器でノスタルジックな響きが特徴という。演奏会ではカテリーナさんがウクライナ民謡やオリジナル曲、日本の楽曲などの弾き語りを披露する。ゲストに県内で活動する声楽家の岸上美保さん(ソプラノ)と七條功さん(バリトン)、邦楽奏者の木村西葉さんを招く。
 会場にはウクライナの人道支援に寄付する募金箱を設置する。かがわ文化芸術祭2023の参加公演。午後7時開演。入場料は一般3千円ほか。問い合わせは実行委事務局、電話090-4977-6666。

(四国新聞・2023/10/27掲載)



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