日本を中心にアジアの教育問題をテーマにした映画作品を上映する映画祭が27日から11月12日まで、香川県小豆郡小豆島町池田の「池田の桟敷」(国指定重要有形民俗文化財)の馬場に設置したテント式の超小型シアターなどで開かれる。上映作品の監督を招いたトークショーや朗読劇も企画。担当者は「教育の大切さを改めて考えるきっかけになれば」と力が入っている。


「池田の桟敷」の馬場にテント式の超小型シアター(左端)を設置し、教育問題をテーマにした映画を上映する=小豆島町池田(写真は5月の映画祭時)


 映画祭は「『いのちを奏でる』アジア映画祭in小豆島Ⅱ」と銘打って開催。5月に同所でアジア各国の社会問題にスポットを当てた映画祭を開いた横浜市の映画愛好家・浜元伸夫さん(64)が、前回実施時に鑑賞者の反応が良かったことから再び同所での開催を決めた。
 シアターは直径約6メートル、高さ約3.5メートルのドーム型テントを利用し、耐風や防水の機能を強化。中には縦約1.5メートル、横約2.7メートルのスクリーンを設置している。座席はアウトドア用の布地の椅子などで8席を用意した。
 浜元さんが身近な学校教育や人権問題に焦点を当てて選んだ新作を含めた12本を日替わりで上映する。11月1、2、4、6、7日の休映日を除き、おおむね1日3本を予定。同3日と5日は別会場でトークショー、朗読劇などを行う。各回完全入れ替え制で、事前予約を推奨している。
 映画鑑賞料は一般千円、中学・高校生500円、小学生以下無料。トークショーなどは別途料金が必要。申し込み、問い合わせは浜元さん090-6483-5886、メール〈nob2851@gmail.com〉。

(四国新聞・2023/10/27掲載)



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