香川県高松市のハロータクシー(寺師大祐社長)は11月から、同市と関西国際空港(大阪府泉佐野市)を結ぶサービスの実証実験を行う。国の補助を受け、通常の6割ほどの価格で利用できる。訪日外国人客の誘致に加え、商用や団体旅行などでの利用を見込んでいる。期間は来年2月中旬までで、以降の事業化を目指す。


訪日外国人客誘致へ、高松市のタクシー会社3社が関西空港と結んで実証運行する車両

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 高松市の別のタクシー2社が協力する。料金(高速道路料金など含む)は1台当たりの定額制で、普通車が4万400円~、ジャンボタクシーは5万1200円~となる。
 観光庁の「高付加価値化事業(交通・観光連携型)」に採択されており、高速道路料金などを除く運賃の半額が補助される。
 新型コロナウイルスの5類移行で海外旅行や出張は回復傾向にあるが、香川と関西空港を結ぶ高速バスは運転手不足などの影響で運休が続いている。新幹線などを使う鉄道運賃は大人1人1万円程度で、ジャンボタクシーは「複数人での利用なら金額に大きな開きはない」としている。
 申し込みは、今後開設する専用サイトなどから受け付ける。高松を出発点に県内の観光地や飲食店などをタクシーで巡るサービスを併せて使うこともできる。
 寺師社長は「自由な時間・場所で乗降車でき、乗り換えもないといったタクシーの利点をアピールしたい。訪日客はもちろん、香川県民も利用してほしい」としている。

(四国新聞・2023/10/28掲載)


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