香川の伝統工芸や地場産業を支える職人とクリエーターが連携し、新たな価値を生み出すプロジェクト「SANUKI ReMIX(讃岐リミックス)」の第3弾が3日、香川県高松市玉藻町の玉藻公園で始まった。缶詰をかたどったブースの中に、ものづくりに込めた職人の精神をクリエーターが表現したインスタレーションが並び、訪れた人の感性を刺激している。12日まで。


手袋や漆器の職人の精神をインスタレーションで表現したブース=高松市玉藻町、玉藻公園


 プロジェクトはデザイン会社「人生は上々だ」(高松市)や市、JTBが昨年1月と11月に開催。今回は、漆器や手袋などの職人と、コピーライターやアートディレクターらクリエーターを組み合わせた五つのブースを設置している。
 このうち、手袋と漆器のブースでは、コピーライターとアートディレクターが、それぞれの製造プロセスを「だだっ、だだっ」「すすすすす」といった擬音と軽快なオリジナルソングで表現。うどん職人とアートディレクターがコラボしたブースでは、県内5店舗のうどんの麺を高解像度のカメラでエックス線写真のように撮影したパネルが並び、うどんや職人の個性を紹介している。
 家族で徳島県吉野川市から訪れた谷木女容さん(15)は「庵治石や漆器などあまり知らなかった香川の伝統工芸品のすごさを体感できた」と話していた。
 期間中、クリエーターらによるトークショーやお笑いライブのほか、県内の職人が手がけた木工品や革製品などの展示販売も行われる。

(四国新聞・2023/11/04掲載)


SANUKI ReMIX


関連情報