香川県のブランド米「おいでまい」をはじめとするさぬき米の消費拡大に向け、行政や卸売業者でつくる「おいでまい」委員会(会長・尾崎英司県農政水産部長)などは、さぬき米と県産食材をコラボさせた「さぬき応縁むすび」を初めて企画した。8日に香川県庁で発表会があり、事業者がそれぞれの店舗で扱う商品の特徴を説明したほか、池田知事も試食して県産米のおいしさをアピールした。


8日から販売が始まったさぬき応縁むすび=香川県庁

8日から販売が始まったさぬき応縁むすび=香川県庁


 9月中旬から同委員会が開発に協力してくれる事業者を公募。使用する米は県産▽おいでまい▽コシヒカリ▽あきさかり▽ヒノヒカリ―の4種類とし、組み合わせる県産食材は各事業者が選定した。米穀店や総菜店、うどん店など23社が手を挙げ、25種類のさぬき応縁むすびが完成、計29店舗で8日から通年販売が始まった。価格は事業者ごとに異なり100円~。
 発表会にはこのうち14社が出席。おいでまいと「さぬき蛸(だこ)」、コシヒカリと小豆島産しょうゆ、ヒノヒカリと善通寺市産ダイシモチ麦などユニークな組み合わせのおにぎりがお披露目された。各代表者は「卵入りでボリュームと栄養満点」「伊吹産イリコのうどんだしで炊き上げた」「四国4県のコシヒカリをブレンドしている」などと自社商品の特徴を説明した。


さぬき応縁むすびをアピールする事業者ら

さぬき応縁むすびをアピールする事業者ら


 地エビの天ぷらが入ったおにぎりを試食した知事は「暑さに強いおいでまいだけに、本年産は粒が大きくて、粘り気があっておいしい。地元ならではのエビとのコラボもいい」と絶賛。「家庭での炊飯は減少しているが、中食や外食での米の消費は増えている。さぬき応縁むすびは中食の目玉なのでぜひ多くの県民に味わってもらいたい」と呼びかけた。
 11日には高松市の丸亀町グリーンで、さぬき応縁むすびを販売する「秋の超!さぬき米!おむすび祭」を開催するほか、来年2月29日まで「おいでまいパックごはん3食分」が当たるキャンペーンを行い、さぬき米の認知度向上と消費拡大につなげていく。

(四国新聞・2023/11/09掲載)


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