大石内蔵助ゆかりの寺として知られる香川県土庄町長浜の小豆島霊場70番札所・長勝寺(土山悠勝住職)で、赤穂義士四十七士を和紙に描いたり、石やガラス瓶などにドット模様をちりばめたりしたアート作品展が開かれている。現代風に描かれた内蔵助らの表情や、小豆島の海岸などをイメージしたカラフルな作品の組み合わせに、訪れた人たちが見入っている。10日まで。


赤穂義士四十七士を作品に仕立てた安倍さん(左)とドット模様のアートを出品したなかがわさん=香川県土庄町長浜、長勝寺

赤穂義士四十七士を作品に仕立てた安倍さん(左)とドット模様のアートを出品したなかがわさん=香川県土庄町長浜、長勝寺


 同寺の本堂は内蔵助が兵庫県赤穂市で生活していた屋敷を元禄時代に移築したとされる。今回の作品展は、旧赤穂藩領となる同県多可町のイラストレーター安倍加織さん(48)が四十七士を題材にした立体作品と絵画計90点余、土庄町のアート作家なかがわゆきこさん(52)は小さな石やガラス瓶、つぼなどに、鮮やかな青、赤、緑色などで大小さまざまなドット模様を描いた約50点を出品した。
 2人は「アクリル絵の具を使っている以外、テーマもジャンルも異なるのに不思議と調和している。歴史や自然が感じられる独特の雰囲気を楽しんでもらえれば」と鑑賞を呼びかけている。
 午前10時から午後4時まで。入場無料。9日午後1時から内蔵助が愛用したとされる鉄製の茶釜や屏風(びょうぶ)のある本堂で茶会がある(500円)。問い合わせは同寺〈0879-64-5157〉。

(四国新聞・2023/12/05掲載)



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