舞台芸術や音楽で活躍する県内外の個人、団体が紅白に分かれて出来栄えの勝敗を競う「紅白対抗かがわ舞台芸術祭」が24日、高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。歌手や舞踊グループ、演劇人など幅広いジャンルのパフォーマーが対決を繰り広げ、年末の讃岐路をにぎやかに彩る。

 今年のかがわ文化芸術祭の主催公演。2015、18年に実施した同様のイベントが好評だったことから再び企画した。今回は過去の同芸術祭の出演者や、近年注目を集めるパフォーマーが紅白に分かれて7組ずつ出演。交互にステージに立った後、来場者による投票で勝敗を決める。


馬場美夕さん(左)と中村心澪さん(右)


 注目は高松一高3年のソプラノ中村心澪(みれい)さんと、飯山高2年のギタリスト馬場美夕さんによる「高校生対決」。昨年の全日本学生音楽コンクールで、声楽・高校の部1位を獲得した中村さんはベッリーニのオペラ「カプレーティとモンテッキ」より「ああ幾度か」をオーケストラをバックに歌い上げる。エレキギター奏者として県内外で活躍している馬場さんは、故坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」でオケ演奏とともに技巧を披露する。
 さらに、みゆきバレエスクールと島田バレエ団による「舞踊対決」や、よさこい連のさぬき舞人と讃岐獅子舞保存会による「お祭り対決」などもある。
 また、21年度の県文化芸術新人賞に輝いたバイオリニスト竹内弦さん(高松市出身)の記念ステージも併せて行い、ブルッフの「バイオリン協奏曲第1番」第3楽章を奏でる。
 午後2時開演。入場料は一般2千円ほか。問い合わせはレクザムホールホール、電話087-823-5023。
 この他の出演者は次の通り。(紅組、白組の順。敬称略)
 童謡=山川愛菜、江郷衣千花▽高校生文化部=飯山高(フラワーアレンジメント)高松北高&高松桜井高(書道パフォーマンス)▽演劇=金川直美&宮本はるか×田村祐子×梶由子、パフォーマンスカンパニー リトルウィング▽声楽家=渡辺理香、若井健司

(四国新聞・2023/12/08掲載)



関連情報