観音寺総合高生が考案 四国の食材で6メニュー 豊浜SAで順次販売
観音寺総合高校(香川県観音寺市天神町、藤原裕樹校長)の総合学科食物系列の生徒たちが、四国4県の農畜産物を生かして四国の食の魅力を発信するメニューを考案し、6種類が商品化された。郷土料理の「しっぽくうどん」「いもたき」をアレンジしたり、オリーブ豚や四万十鶏を風味豊かに味付けしたりと工夫を凝らしている。高松自動車道の豊浜サービスエリア(SA)上り線のレストランで順次販売している。
同校と同SA上り線の運営会社、西日本高速道路サービス・ホールディングス四国支社が連携して企画。同校食物系列の2年生34人が提案したメニューを審査し、決定した。
「四国うどんとブロッコリーの和(あ)え物」(1480円)は徳島のレンコン、愛媛の里芋などの四国の食材を盛りだくさんに入れたしっぽくうどんに、香川産ブロッコリーを使った副菜を付けて彩りよくした。吉久日葵(ひなた)さん(16)が考案した。
「いもたきうどんセット」(1580円)は、愛媛県四国中央市出身の森井温大(はると)さん(17)が愛媛に伝わるいもたきの材料にうどんを加えてアレンジ。里芋のほか、高知のニラ、徳島のワカメなどを使った。
「満足トンテキ」(1690円)はオリーブ豚を材料に、ニンニクのチップを一緒に揚げてスパイシーに味付けしたトンテキ。観光客以外にも気軽に味わってもらおうと、矢野真尋さん(17)が案を出し、満足感のある一品にした。
「四国丸ごとお子様ランチ」(1580円)はハンバーグ、チキンライスなどの子どもが好きなメニューをワンプレートに。鴨田陵平さん(16)が四国のおいしい食材の記憶を残したいとの思いを込めた。
「いもたき―」「四国丸ごと―」は22日まで提供。「四国うどん―」「満足―」は23日から来年1月31日まで販売する。
このほか、井口栞和(かんな)さん(17)考案の「四万十鶏の照り焼き」と村上卯月さん(17)考案の「おなかがおきる栄養満点ポークカレーセット」が特別賞に選ばれ、1日だけの限定メニューとして販売された。
(四国新聞・2023/12/14掲載)