今年、創立70周年を迎えた劇団四季のミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」(四国新聞社など主催)が来年1月19日午後6時半からレクザムホール(香川県高松市玉藻町)で、20日午後5時半からハイスタッフホール(香川県観音寺市観音寺町)で開かれる。1人の青年の恋模様をコミカルに、そしてドラマチックに描いた上演2千回を超える同劇団の代表作。名曲の数々と多彩なダンスでミュージカルの真髄を披露する。

 「クレイジー・フォー・ユー」は1992年にニューヨークのブロードウェーで初演され、同年のトニー賞で最優秀作品など3部門を制した。翌年から劇団四季で上演。米国の作曲家ガーシュウィン兄弟の華やかな楽曲に加え、軽快なタップを中心としたさまざまなダンスを展開する王道のラブコメディーとして愛され続けている。神奈川県を皮切りに8月からスタートした全国ツアー公演の一環で、再演は8年ぶり。
 舞台は1930年代のニューヨーク。ダンスに夢中な銀行の跡取り息子ボビーが、差し押さえに出向いた劇場の一人娘ポリーに一目ぼれ。劇場の経営を立て直し、恋心を成就させようとあの手この手を繰り広げる物語となっている。
 同劇団は「世界的な不況下でも劇場再建へ前向きに生きる人々の姿から、パワーを感じてもらえたら」とコメントしている。
 入場料は両会場ともS席1万円ほか。問い合わせは高松公演が劇団四季全国営業部、電話0570-008-110、観音寺公演はハイスタッフホール、電話0875-23-3939。

(四国新聞・2023/12/15掲載)


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