「天空の鳥居」として人気を集める香川県観音寺市高屋町の高屋神社本宮で17日、同神社の氏子らでつくる大注連縄(おおしめなわ)奉賛会(大倉利夫会長)が長さ約5メートル、重さ約100キロの大しめ縄を奉納した。眼下に観音寺の市街地と燧灘を望む鳥居にもしめ縄を飾り付け、新年を迎える準備を整えた。


高屋神社本宮に奉納された真新しい大しめ縄=観音寺市高屋町


 同奉賛会は2014年から本宮と下宮の大しめ縄を隔年でかけ替えている。今回は稲積山(標高404メートル)の山頂にある本宮の順番で、下宮近くの献穀田で9月に刈り取った古代米「緑米」の稲わらを陰干しし、今月2、3両日に旧社務所で編み込む作業を行った。
 17日は厳しい冷え込みの中、真新しい大しめ縄をトラックの荷台に積んで本宮へと運搬。会員が力を合わせて担ぎ上げ、位置を確認しながら据え付けて形を整えた。続いて、鳥居にも小さなサイズのしめ縄を飾った。下宮では高松城鉄砲隊による奉納演武があった。
 大倉会長は「全国的に有名になって多くの人がお参りに来てくれており、ありがたい。今年もきれいに大しめ縄を飾り付けることができ、会員一同喜んでいる」と話し、「初詣客に良い年を迎えていただきたい」と願った。

(四国新聞・2023/12/18掲載)



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