香川県東かがわ市松原の白鳥神社(猪熊兼年宮司)に17日、来年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなんだジャンボ絵馬が設置された。愛らしい竜の3きょうだいが新年の幕開けに浮かれ、笑顔で踊るデザイン。元日午前0時から願い事を自由に書き込める。


白鳥神社に設置された来年の干支「辰」にちなんだジャンボ絵馬=東かがわ市松原


 ジャンボ絵馬は、地域のまちおこしグループ「こま犬会」(浦上洋一会長)が同神社に毎年奉納する新春の名物。28回目の今回も例年同様、色塗りしたベニヤ板をつなぎ合わせて、縦5・5メートル、横7・5メートルの巨大な作品を完成させた。
 3匹の竜はいずれも烏帽子(えぼし)と狩衣(かりぎぬ)姿で、中央の赤色の狩衣が長女、左の青色が長男、右の黄色が次男という設定。金の玉や日の丸がデザインされた扇子、御幣(ごへい)を手に持ち、新年の到来を喜んでいる様子を表現した。梅や松、ササといった正月の縁起物もあしらい、絵馬の左端には「神様お願い」とのおなじみのフレーズを添えている。
 今回は華やかさを演出しようと、これまでで最も多い10色を使用した。同会や協力してくれるNPO法人のメンバーが手分けし、筆で仕上げた。17日は約15人が仕上げに当たり、板をつなぎ合わせた後、クレーンで立たせて固定した。
 浦上会長は「ここまでカラフルな作品は初めてで、配色を考えるのが大変だった。いい仕上がりだと思う。絵馬を見て幸せな気持ちになってくれたらうれしい」と話していた。

(四国新聞・2023/12/18掲載)



関連情報