年明け飾る華麗な歌声 神奈川フィルコンサート、高松で1月8日 香川県出身の声楽家らゲスト
神奈川フィルハーモニー管弦楽団の「ニューイヤーガラ・コンサート」が来年1月8日、香川県高松市玉藻町のレクザムホールで開かれる。ゲストはいずれも県出身の指揮・松下京介さんと声楽家・谷原めぐみさん(ソプラノ)、山下牧子さん(メゾソプラノ)の3人。オーケストラ演奏とともに広く親しまれているオペラの名曲を披露し、華麗な響きで新年の幕開けを飾る。
神奈川フィルは1970年に設立。コンサートは管弦楽の魅力を伝えようと、文化庁の助成を受けて行う「オーケストラ・キャラバン」の一環として実施する。同フィルは2020年以降、四国を巡回する学校公演で香川の7小学校を訪れており、今回は縁深い香川県民に質の高い演奏を届けようと企画した。
ゲストの3人はいずれも県文化芸術選奨受賞者。松下さんは国際オペラ指揮コンクールで優勝するなど安定感に定評がある。谷原さんと山下さんは新国立劇場をはじめ全国でオペラ公演を重ね、高い評価を得ている。
プログラムは13曲を2部構成で届ける。前半はビゼーの「カルメン」より「ハバネラ」、ベルディの「椿姫」より「ああ、そは彼の人か」といった歌い手の技量が問われるアリアを中心に選曲。華やかさを意識した後半は、J・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」をメインに劇中歌「私はお客を呼ぶのが好き」「チャールダーシュ」などを歌い上げる。最後はデュエットの「瀬戸の花嫁」で締めくくる。編成は約60人。
会場は大ホール。午後2時開演。入場料は一般4千円、25歳以下2500円。問い合わせはレクザムホール、電話087(823)5023。
(四国新聞・2023/12/27掲載)