今年の干支(えと)の辰(たつ)にちなみ、タツノオトシゴの仲間を展示する企画展「辰展」が香川県宇多津町浜一番丁の四国水族館で開かれており、館内を迎春ムードに包んでいる。14日まで。


ポットベリーシーホースなど5種類のタツノオトシゴを展示する「辰展」=香川県宇多津町浜一番丁、四国水族館

ポットベリーシーホースなど5種類のタツノオトシゴを展示する「辰展」=香川県宇多津町浜一番丁、四国水族館


 タツノオトシゴはタツノオトシゴ属の魚の総称。尾びれが退化してしっぽのようになっており、海草やサンゴに巻き付けて餌を待ち受ける姿などが特徴的。世界各地で約40種が生息しており、四国近海でも7種類が見られるという。
 今展では、全長5~20センチのタツノオトシゴ5種類を展示。このうち南太平洋に生息するポットベリーシーホースは全長約20センチと展示生物の中で最も大きく、白い体に黒いしま模様がある。頭部には角のような「皮弁」を持ち、竜のイメージに近い形状。背びれと胸びれを細かく動かして泳ぐ様子が愛らしい。
 このほか同館で初めて繁殖したカリビアンシーホースや四国近海にも生息するタカクラタツ、タツノオトシゴの仲間で姿も似ているヨウジウオなど約30匹が並んでいる。同館は「干支をきっかけに、いろいろな生物に興味を持ってもらえたら」としている。
 営業時間は午前9時~午後6時。無休。

(四国新聞・2024/01/04掲載)


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