香川県東かがわ市引田の市歴史民俗資料館で6日、同市出身の歌手で俳優の笠置シヅ子(1914~85年)が活躍した昭和20~30年代にスポットを当てた企画展「笠置シヅ子が生きた時代」が始まった。当時の暮らしぶりを伝える絵画や生活用品が並び、来館者を楽しませている。29日まで。


笠置シヅ子が活躍した昭和20~30年代の暮らしぶりを伝える絵画や生活用品などが並ぶ企画展=香川県東かがわ市引田、市歴史民俗資料館

笠置シヅ子が活躍した昭和20~30年代の暮らしぶりを伝える絵画や生活用品などが並ぶ企画展=香川県東かがわ市引田、市歴史民俗資料館


 同館は昨年12月28日まで3カ月間、直筆サインなどシヅ子に関する展示物を並べた特別展を開催。今回はシヅ子が生きた時代を広く知ってもらおうと、同館を所管する市教委が県立ミュージアムと毎年行う連携展の一環として企画した。
 会場には、同ミュージアム所蔵の絵画8点など計20点の資料を展示。絵画は洋画家猪熊弦一郎(1902~93年)が50年にバナナを描いた油彩画や、日本各地を旅した版画家川瀬巴水(かわせはすい)(1883~1957年)が戦後間もない頃の西讃の町並みを表現した版画などが並ぶ。
 同館所蔵のシヅ子が登場する昭和20年代の雑誌やパンフレットも展示。白黒テレビやちゃぶ台などを並べ、昭和20~30年代の一般的な暮らしを再現したコーナーもある。
 入館無料。開館時間は午前9時~午後5時(火曜休館)。問い合わせは東かがわ市歴史民俗資料館〈0879-33-2030〉。

(四国新聞・2024/01/07掲載)


東かがわ市歴史民俗資料館ホームページ



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