龍図やワニ化石、迫力満点 四国水族館 「辰」にちなみ企画展
2024年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなんだ企画展「UTA ZOO」が、香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁の四国水族館で開かれている。金刀比羅宮(琴平町)に描かれた竜の水墨画の再現パネルや竜と共通点のあるワニの化石など、一風変わった展示が来館者を楽しませている。2月29日まで。
干支展は昨年度に続き2回目。今回は同館所蔵の資料など約10点を並べている。
展示品の一つ、金刀比羅宮白書院を飾る「天井龍図」は、幕末期の絵師・冷泉為恭によって描かれた水墨画。普段は一般公開されていない大作のレプリカを、原寸大で再現した。
ワニは顎の下に下顎腺という臭腺を持ち、怒ったり興奮したりすると外へ突出することが竜の「逆鱗(げきりん)」の逸話に似ているとされる。今回はワニのうち、約40万年前に生存していた全長約8メートルの巨体を持つマチカネワニの資料も出展。本物の歯の化石や頭骨のレプリカなど、迫力満点の展示が並ぶ。
同館は「竜という想像上の生き物の年にふさわしい、ファンタジーに富んだ内容になっている」と来場を呼びかけている。
(四国新聞・2024/01/10掲載)