能楽公演「日本全国 能楽キャラバン!in香川」(能楽協会、観世九皐会主催)が24日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。狂言師で重要無形文化財保持者(人間国宝)の野村万作と萬斎、裕基の三代のほか、同市出身の能楽師の伶以野(レイヤー)陽子らが出演する


能楽キャラバンのチラシ

能楽キャラバンのチラシ


 同公演は文化芸術の振興を目的に全国各地で開かれている。香川での開催は初めて。仕舞と狂言、能の3部で構成する。
 万作と裕基が登場する古典狂言「舟渡聟(ふなわたしむこ)」は、妻の実家に初めてあいさつに行く聟が、道中で酒好きの船頭に手土産の酒を飲まれてしまうが、その船頭が妻の父であったという筋書き。聟を裕基、船頭を万作が演じる。
 源平合戦の屋島の戦いを題材にした能「屋島」では萬斎が、那須与一が扇の的を射落とした話を語り、観客を物語の世界へいざなう。伶以野は、四国霊場86番札所の志度寺に伝わる縁起絵図の一つ「海女(あま)の玉取伝説」に由来する仕舞「玉之段」を熱演する。
 このほか、西国に落ちる源義経の一行を描く仕舞「船弁慶」も上演する。
 入場料はA席4500円、B席3500円ほか。S席は完売。問い合わせは県民ホールサービスセンター、電話087-823-5023。

(四国新聞・2024/01/12掲載)



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