香川県出身の若手演奏家らが競演するシリーズ「瀬戸内ハルモニア」が設立された。2月3日には、香川県観音寺市観音寺町のハイスタッフホールで初公演が開かれる。毎回メンバーを入れ替えながら演奏会を開催する予定で、今回は打楽器奏者7人のアンサンブル。マリンバやトライアングル、手拍子といったパーカッションのみの珍しい舞台を繰り広げ、多彩なリズムを奏でる打楽器の醍醐味(だいごみ)を届ける。


瀬戸内ハルモニア初公演のチラシ


 瀬戸内ハルモニアは高松市出身のサヌカイト奏者小松玲子さん=東京都在住=が、故郷の音楽界を盛り上げるとともに若手に発表の場を提供しようと昨年企画。県内外で指導者や作曲家などとして活動する打楽器奏者6人の賛同を得て初公演が実現した。名前の「ハルモニア」は古代ギリシャ語で調和を意味し、「穏やかな瀬戸内で音の“和”を広げたい」との思いを込めているという。
 出演者は小松さんのほか、岡橋優希さん=高松市出身=、合田佳織さん=同=、鴨田実可子さん=同=、浜谷安里さん=同=、六車颯音(かざね)さん=東かがわ市出身=、浜口大弥さん=同=の7人。現代曲やオリジナル曲など13曲をさまざまな編成で披露する。
 公演の前半はトライアングル、小太鼓、ボディーパーカッションそれぞれ単体のアンサンブルで、楽器の特徴や音色の幅広さを取り上げる。後半ではサヌカイトのソロなどを予定しており、最後は浜口さんが編曲したサン・サーンスの「動物の謝肉祭」を7重奏で送る。
 午後2時開演。一般3500円(前売り3千円)。小学生以下無料。問い合わせは事務局、電話090-3683-7310。

(四国新聞・2024/01/25掲載)



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