四国の作家、多彩な力作 来月4日まで 「ふるさと美術展」 高松市美術館 27人の44点 砂像の公開制作も
四国出身の美術作家の作品を紹介する「ふるさと美術展」(よんでん文化振興財団主催)が香川県高松市紺屋町の高松市美術館で開かれている。絵画や彫刻、陶芸など、若手からベテランまでの幅広い意欲作が楽しめる。2月4日まで。
ふるさと美術展は、美術や音楽の道を志す学生を対象に奨学援助を行う同財団(高松市)が1996年から開催。2~3年に1度のペースで四国各県持ち回りで開いていたが、今回からは香川を会場に隔年で実施する。
10回目となる今展は香川出身の17人を含む奨学生27人の44点を展示。出品者の中には院展同人の中村譲(日本画)や、県文化芸術新人賞を受賞した佐々木誉斗(陶芸)、曽根三千代(洋画)も含まれる。
今回は昨年フィンランドの砂像彫刻国際大会で優勝した松木由子(高知県出身)が特別出展。会期初日から数日間かけ、人物をモチーフにした砂像の公開制作を行う予定で、「祈りや想(おも)い」をテーマにした力作の完成が注目を集めそうだ。
28日は出展作家のギャラリートーク、27、28日と2月3、4日にはワークショップ(一部予約が必要)がある。入場無料。問い合わせは同財団、電話087-823-5511。
(四国新聞・2024/01/26掲載)
第10回ふるさと美術展の開催について(よんでん文化振興財団)