香川県丸亀市綾歌町の福成寺(ふくじょうじ)で寒桜が見頃を迎えている。淡いピンク色の花々が参道に一足早い春の彩りを添えており、花に集まる小鳥の姿も相まって参拝客らに癒やしを届けている。


一足早く春の雰囲気を漂わせる讃岐寒桜=丸亀市綾歌町、福成寺

一足早く春の雰囲気を漂わせる讃岐寒桜=丸亀市綾歌町、福成寺


 寒桜は、地元住民や参拝客らに喜んでもらおうと、同寺が1986年に境内南側の池のほとりに植栽。参道沿いに早咲きの讃岐寒桜が13本、遅咲きの椿寒桜が5本並んでいる。
 同寺によると、例年は讃岐寒桜が1月に入って咲き始めるが、今シーズンは昨年11月に一部の花が開き、そのまま越年。1月下旬から開く花が再び増え、現在は八分咲きとなっている。讃岐寒桜の見頃は今月下旬までの見通しで、月末ごろには椿寒桜が入れ替わるように咲くという。
 参道や境内には市内外から大勢の人たちが観賞に訪れており、花の蜜を吸いに来たメジロと一緒に写真に収めようとするカメラ愛好家の姿も多く見られる。幡多亮圓住職は「間もなく40年で傷んできた部分もあるが、下草を刈ったり、肥料をやったり丁寧に手入れしている。多くの人に今年も楽しんでもらえれば」と話している。

(四国新聞・2024/02/10掲載)



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