塩江茶ティラミスいかが 塩江中と地元業者連携 町の魅力発信へ商品化
香川県高松市塩江町の魅力を発信しようと、塩江中学校と町内の農家や企業が連携し、塩江茶などの地元食材を使ったティラミスを商品化した。生徒が考案したレシピを元に、菓子店やプロの料理人らが監修。茶の香りが引き立つ一品に仕上げた。同町のホテル「ハイパーリゾートヴィラ塩江」で、ディナーコースのデザートとして提供している。
ティラミスの商品化は、塩江温泉観光協会が市内の法人などから募集した観光活性化事業の一つ。「塩江“TEAらみす”プロジェクト」と銘打ち、昨年12月から商品化に着手した。
ティラミスには塩江茶の煎茶をたっぷりと使用。スポンジ生地に染み込ませたり、粉末を生クリームの上から振りかけたりしている。甘さは控えめで、塩江茶の香りとマスカルポーネチーズや生クリームの濃厚な味わいが楽しめる。
レシピは昨年度の3年生が総合的な学習の一環で考案。それを元に、地元の老舗菓子店「菓舗光春堂」とヴィラ塩江の料理長らが監修、製造した。マスカルポーネチーズや生クリームは「しおのえふじかわ牧場」が、塩江茶は地元生産者がそれぞれ提供している。
3日、ヴィラ塩江でお披露目会があり、昨年度の3年生や商品化に携わった事業者らが出席。試食した谷口虹聖(ななせ)さん(16)は「茶の風味がしっかりしておいしい。塩江の魅力を広めていく一歩になれば」と期待を寄せ、同ホテルの林隆蔵総支配人は「ティラミスをきっかけに町全体を盛り上げていきたい」と話した。
9月ごろからは、町内の飲食店などでも販売する方針。
(四国新聞・2024/03/06掲載)