香川県小豆郡小豆島町苗羽の小豆島霊場8番札所・常光寺(大林実温住職)で、地元住民やお遍路さんから「ジョウコウジザクラ」として親しまれている早咲きの桜が見頃を迎えている。淡いピンク色の花が青空に映え、境内に春の訪れを感じさせている。


ジョウコウジザクラの淡いピンク色の花を楽しむ観光客=香川県小豆郡小豆島町苗羽、常光寺


 境内のジョウコウジザクラは、2015年に移植した若木3本を含めて計5本。ソメイヨシノに似ているが、花形が大きくて色がやや薄いのが特徴で、島内の植物研究家らが調査したが、品種は特定できていない。
 同寺によると、今年は例年並みの2月20日に開花を始めたが、すぐに寒さが戻り、五分咲き程度の状態でとどまっていた。3月に入って日中の気温が上がったことで、一気に花が開いたという。花は今月下旬ごろまで楽しめる見通し。
 大阪市から訪れていた会社員の松浦祐人さん(25)は「春のぬくもりを感じさせる優しい色合い。きれいな花から元気をもらったよう」と笑顔で話した。

(四国新聞・2024/03/13掲載)



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