ユニークな形と淡い光 阿部恒志(高松)ステンドグラス展 高松・24日まで
香川県さぬき市出身のステンドグラス愛好家・阿部恒志(75)=香川県高松市在住=の初の個展「飛翔展 ステンドグラスのかたちと趣」が、香川県高松市上林町の大西・アオイ記念館で開かれている。ほのかな明かりをたたえたユニークな形のランプなどが並び、まるで異国のような空間を創出している。24日まで。
阿部は県内の家具メーカーで約40年間デザインを担当。研修で訪れたフランス・ノートルダム大聖堂などのステンドグラスの優美さに感銘を受け、退職後12年にわたって創作に取り組んできた。2019年にはさぬき市美術展覧会の工芸部門で入賞している。
個展ではこれまでに制作してきた照明作品を中心に約30点を紹介。したたる水滴をかたどったものや、武士の鎧(よろい)の模様をイメージしたドーム状の作品、ステンドグラスに約40本の竹ひごを組み合わせた長さ2メートル70センチの大作などデザイン性の光る意欲作が並ぶ。
このほか、阿部が所有する浮世絵師・喜多川歌麿の美人画の版木も展示している。阿部は「心の赴くままに制作してきたこれまでの成果を見てほしい」と話している。
入場料は一般100円ほか。問い合わせは大西・アオイ記念館、電話087-880-7888。
(四国新聞・2024/03/14掲載)