小豆島町馬木のギャラリー「MOCA HISHIO ANNEX」で、東京在住のアーティスト高梨元秀君(12)が自作したミュージカルなどを披露するパフォーマンスイベントが23、24の両日と4月27日に開かれる。脚本や演出、作曲などを全て自分で手がけ、一人で14役をこなす。映像技術も駆使した荘厳で華やかな世界観はプロも注目のレベル。高梨君は「小豆島で上演の機会ができて幸せ。楽しんでもらえれば」と意気込んでいる。


完全自作で一人14役をこなすミュージカルなどを披露する高梨君=小豆島町馬木、MOCA HISHIO ANNEX


 同地区で芸術文化の発信に取り組む小豆島アートプロジェクト(石井純代表)が、これまでの企画を通じた知人のつながりからイベント実現にこぎ着けた。「イマジネーション・ワールド」と題し、高梨君が自作ミュージカルを披露するほか、これまで描いてきた仏画や曼荼羅(まんだら)の展示、歌のステージ、フェースペインティングなどのワークショップも予定している。
 高梨君は4歳から本格的に絵を描き始め、小学1年のころから仏画に魅了されて数多くの絵画作品を制作。母親の影響でミュージカルにも熱中し、思い浮かぶ理想の世界を自分で表現したいと思うようになり、脚本や演出にとどまらず、劇中に用いる楽曲の作詞作曲、舞台セットや衣装などの準備、登場人物を全て自分で演じ、撮影や編集もこなしている。
 今回のミュージカルは、神と人間が共存する世界を描いた。昨年4月からおよそ1年をかけて準備してきた力作で、31分にまとめた。
 上演は23日午後1時、24日午前11時、4月27日午後2時からの3回。定員は各回先着35人。入館料は500円(15歳以下は無料)。展示作品の鑑賞は4月29日までの木、金、土、日曜と祝日の午前10時~午後4時半。問い合わせはMOCA HISHIO ANNEX、電話080-6725-9494。

(四国新聞・2024/03/22掲載)



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