JR四国(香川県高松市)の新高松駅ビル「TAKAMATSU ORNE(タカマツ オルネ)」が21日午後、プレオープンした。近隣住民ら招待客約3600人が来場し、一部の店舗には行列ができるなどにぎわった。22日午前10時にグランドオープンする。


プレオープンし買い物客らでにぎわう「タカマツ オルネ」の店内=高松市浜ノ町


 高松駅北側に地上4階建てのビルと半地下を備えた3階建ての駐車場棟を整備。新設ビルを北館とし、駅舎を挟んで南側にある「COM高松」は南館と改称する。同社の非鉄道事業強化の柱として、両館合わせて年間で来場者数700万人、売上高80億円を目指す。グランドオープンに合わせて両館で計60店舗(新規44、既存16)が営業を開始。7月以降に3店舗が新規出店を予定している。
 招待客は開店前から長い列をつくり、午後1時の開店と同時に続々と館内へ。お目当ての店で雑貨や食品を物色したり、1階のフードコート「シコクメグル キッチン」で食事を楽しんだりしていた。
 書籍・雑貨販売のTSUTAYA(ツタヤ)の新業態店「シェアラウンジ」を目当てに来店した香川大1年の鎌倉龍人さん(19)=高松市西宝町=は「テスト勉強の時など、いろんな使い方ができそう」と笑顔。同市香川町の主婦、岸田由美さん(60)は「これまで高松では見かけなかった商品が多くて楽しい。家族にも勧めたい」と話した。
 運営を担うグループ会社・JR四国ステーション開発の杉浦崇史社長は「やっとスタートラインに立てた。サンポート地区の中心商業施設として、高松が変わっていく原動力となりたい」と意欲を語った。
 新規テナント47店舗のうち、1割強に当たる7店舗は期間限定の出店となるが、いずれも6、7月ごろまでは後継テナントが決まっているという。

(四国新聞・2024/03/22掲載)


TAKAMATSU ORNE



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