釈迦(しゃか)の誕生日(4月8日)を祝う「花まつり」に合わせ、「四国霊場7ケ所まいり 花めぐり」が6日、71番札所・弥谷寺(香川県三豊市)から77番札所・道隆寺(多度津町)までの7カ寺で始まった。手水(ちょうず)舎に花を浮かべた「花手水」などで、参拝者を楽しませている。14日まで。


花で飾られた釈迦像に甘茶をかける親子=香川県善通寺市弘田町、甲山寺

花で飾られた釈迦像に甘茶をかける親子=香川県善通寺市弘田町、甲山寺


 このうち善通寺市弘田町の74番札所・甲山寺(大林教善住職)では、釈迦が生まれたルンビニの花園をイメージして、オレンジやピンク色のガーベラ、淡い青色のデルフィニウムなどで彩った花手水を設けた。「ウサギ寺」らしく、小さなウサギの人形を花手水の近くにあしらい、近くのウサギの石像も花の首飾りで彩った。
 参拝者は、花手水や石像の様子を写真に収めて大喜び。家族で参拝した松山市の藤江結愛さん(7)は花手水を見て、「すごくかわいい。花畑にウサギがいるみたい」とうれしそうに話した。
 また同寺では8日まで、ガーベラやカーネーションなどの花で飾った花御堂(はなみどう)を設置。訪れた親子らが、高さ20センチほどの釈迦像に甘茶をかけて誕生を祝福するとともに、子どもの健やかな成長を祈った。甘茶の接待や、子ども向けに紙製冠のプレゼントも行っている。

(四国新聞・2024/04/07掲載)


74番札所・甲山寺

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