シバザクラ、陽光に１３万株 東かがわ・森本さんの私設公園 瀬戸内海望むブランコも
香川県東かがわ市帰来の私設公園「芝桜富士」でシバザクラが見頃を迎えている。山の斜面に植えられたピンク色や白色など13万株が陽光を浴びて光り輝き、一面に広がる花のじゅうたんが来園者を魅了。山頂奥には木製ブランコが今季新たにお目見えし、早くも人気スポットとなっている。
見頃を迎えて咲き誇るシバザクラ＝香川県東かがわ市帰来
土地を所有する近くの森本芳明さん（71）が、山の斜面を「富士山」に見立て家族と協力して植栽し、2013年から一般公開を開始。今季は、富士山西側の稜線部を約300平方メートル拡張し、全体で昨季より1万株多い13万株としている。
さらに今季から、花以外にも楽しめる場所を提供しようと、山頂の奥に高さ約2・5メートルの「天空のブランコ」を新設。早速、家族連れらがブランコをこぎながら、瀬戸内海の風景やまち並みを味わっている。また、近くの砂防ダムがゾウの顔に見えることを紹介するパネルの設置や、登山道を従来の2コースから5コースに増やすなどして満足度を高めている。
今季から新たにお目見えした「天空のブランコ」＝香川県東かがわ市帰来
シバザクラは、4月に入って暖かい日が続いたことから、10日現在ほぼ満開の状態。最盛期は13、14日の見込みで、森本さんは「週末には多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。
10日に訪れた同市松原の会社員安本侑希さん（26）は、長男の依碧（いお）ちゃん（1）、長女の陽蒔（ひま）ちゃん（0）と散策。安本さんは「ここ数年で最もきれい。新しく設置されたブランコなど見どころも多い」と笑顔を見せた。
入園料は400円（中学生以上）。園内の山小屋カフェでは軽食やコーヒーなどを販売。場所は国道11号の東かがわ市松原交差点の西約100メートルにある三差路を南へ約700メートル。問い合わせは芝桜富士、電話090-2820-4822。
（四国新聞・2024/04/12掲載）