香川県高松市を拠点に活動する男声合唱団の「グリークラブ香川」(出井陽団長)の第19回定期演奏会が21日、同市屋島西町の穴吹学園ホールで開かれる。新型コロナウイルスの影響で6年ぶりとなる単独公演。歌える喜びを胸に、団員22人が男声合唱の重厚なハーモニーを響かせる。


グリークラブ香川の過去の公演から

グリークラブ香川の過去の公演から


 グリークラブ香川は1988年に設立。2015年には全日本合唱コンクールの全国大会に出場したほか、英国や台湾でも演奏会を開いて合唱を通じた国際交流に取り組んでいる。第19回定演は本来2020年に予定していたがコロナ禍で中止し、それ以降は練習のみ継続していたという。
 今回のプログラムは4部構成。第1部は叙情詩人・立原道造の作品を題材にした無伴奏合唱曲集で、透明感に満ちた詩の世界を表現する。ほかに「アイノカタチ」「いい日旅立ち」といった歌謡曲を男声合唱向けにアレンジしたステージや、アイヌの伝統曲集、ジブリ音楽など幅広いラインアップを披露する。
 グリークラブ香川によると、女声や混声に比べて男声合唱団は少なく、団員の高齢化が進んでいるという。同団は「活動の再スタートとなる公演。ぜひ会場で男声の迫力ある和音や深みのある響きを感じてほしい」としている。
 午後2時開演。入場料は千円。問い合わせは出井団長、電話090-7141-6794。

(四国新聞・2024/04/18掲載)



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