イベントめじろ押しのゴールデンウイーク(GW)が近づいてきた。家族連れで、また友人を誘ってさまざまなスポットに出かけてみては。海や山で自然に触れるのもいい。香川県のお薦め施設や催しを紹介する。

父母ケ浜(香川県三豊市仁尾町)


潮だまりで写真撮影用にポーズを取る観光客ら=2023年5月3日、三豊市仁尾町の父母ケ浜


 南北約1キロにわたる遠浅の海岸で、干潮時に砂浜に現れる大きな潮だまりが鏡のようになり、風景や人物が映り込む。交流サイト(SNS)で注目され、人気の観光スポットに。絶景の見頃や撮影のポイントは市観光交流局のホームページ参照。周辺には個性的なカフェなどの飲食店が次々とオープンしており、景色を楽しみながら一息つける。

 【メモ】高松自動車道の三豊鳥坂IC、さぬき豊中ICから車で約20分。周辺駐車場(約400台分)のほかに約1キロ離れた臨時駐車場(約500台分)も。周辺駐車場の60台分は有料の予約制に。問い合わせは市観光交流局、電話0875-56-5880。



直島(香川県直島町)

 国内外の注目を集める「現代アートの聖地」。直島のシンボル「赤かぼちゃ」をはじめ、地中美術館、ANDO MUSEUMなど、人気のアートスポットが島内に点在する。心地よい潮風と豊かな自然を満喫しながら、ゆっくりと散策したり、自転車で巡ったりするのもお勧め。直島つり公園では釣りざおの貸し出しや餌の販売もあり、気軽に海のレジャーを楽しめる。
 地中美術館など一部のアート施設で事前予約が必要。GW期間中は開館時間を変更している施設もある。

 【メモ】高松港からフェリーで約1時間。島内の移動は町営バスやレンタサイクルなど。問い合わせは町観光協会、電話087-892-2299。



四国水族館(香川県宇多津町浜一番丁)


イルカショーを楽しむ大勢の家族連れら=2023年4月29日、宇多津町浜一番丁の四国水族館


 水量約650立方メートルの水槽の中に世界最大の海流・黒潮をつくり出した「綿津見(わたつみ)の景」や「渦潮の景」など、豊かな四国の水景を再現した瀬戸内海に臨む水族館。ケープペンギンやコツメカワウソを含め、約400種1万4千匹の水生生物が来場者を迎える。5月3~6日は営業時間を午後9時まで延長。同6時以降、水槽照明が深い青色に変化する。マダライルカのショーは期間中、通常の3回から5回開催に。同6時半からの回は「サンセットプログラム」として、海に沈む夕日を背景に躍動するイルカの姿を楽しめる。

 【メモ】高松自動車道坂出ICから車で約10分。入館料は16歳以上2400円ほか。無休。問い合わせは四国水族館、電話0877-49-4590。



ニューレオマワールド(香川県丸亀市綾歌町)

 27、28日と5月3~5日に午後8時半からオーロラと花火、音楽を融合した「花火ファンタジア」を開催。約15分間、夜空を彩る光のショーが楽しめる。「みんなの人気者がやってくる」と題したイベントも実施。28日にクレヨンしんちゃんショー、5月5日にお笑いコンビ「ぺこぱ」ライブなどが繰り広げられる。3日からオリエンタルトリップで始まる「春の大バラまつり」も見どころ満載。約10万本のバラが園内を彩り、6日には人気漫画「ベルサイユのばら」の原作者でオペラ歌手の池田理代子さんと、丸亀市出身のオペラ歌手・村田孝高さんによるコンサートとトークショーがある。

 【メモ】高松自動車道の坂出、善通寺各ICから車で約25分。入園料は中学生以上2千円、3歳~小学生1500円。問い合わせはニューレオマワールド、電話0877-86-1071。



さぬきこどもの国(香川県高松市香南町)


水遊びをする子どもたち=2023年5月5日、高松市香南町のさぬきこどもの国


 高松空港に隣接する児童施設。飛行機の離着陸を間近で見られるスポットとしても人気で、屋内外でさまざまな遊びを楽しめる。
 29日は、開園29周年を祝う「開園記念日の集い」を開催。記念式典の後、リズム運動遊び「KIDS DISCO」を楽しめるほか、プラネタリウムは終日無料となる。5月3日は、県内の児童館によるワークショップ、ペープサート劇、スイングベルの演奏などの多彩なプログラムを用意。4、5日の「こどもまつり」は、子育て支援団体や企業による体験ブースが並ぶ。3~5日にはキッチンカーの出店もある。

 【メモ】高松市中心部から車で約35分。5月3~5日はさぬき空港公園アドベンチャーゾーン駐車場に臨時駐車場を設け、無料ピストンバスを運行する。問い合わせはさぬきこどもの国、電話087-879-0500。



しろとり動物園(香川県東かがわ市松原)


大きなキリンを見上げ歓声を上げる親子連れら=2023年5月5日、東かがわ市松原のしろとり動物園


 ホワイトタイガーやキリン、ゾウなど約75種350頭・羽の動物を飼育。触れ合いを重視しており、多彩な動物を間近で見たり、触ったりできる。
 通常の営業時間は午前9時半~午後5時だが、渋滞対策で5月3~5日は午前9時半~午後6時に拡大。キリンへの餌やりは午前11時半と午後2時半からの1日2回。カワウソとの握手会は1日3回で、スタート時間は午前10時半、午後0時15分、同2時45分。
 同園は「GWは大変混雑するので、時間に余裕を持って来園して」と呼びかけている。

 【メモ】高松自動車道引田ICから車で約10分。問い合わせはしろとり動物園、電話0879-25-0998。



国営讃岐まんのう公園(香川県まんのう町吉野)

 約350ヘクタールの広大な園内で、花々やイベントが楽しめる。5月12日まで「春らんまんフェスタ」を開催中。4月末ごろまでは花巡りの丘などで青色のネモフィラ、5月上旬ごろまでは竜頭の森などで朱色のオンツツジが見頃の見通し。風花の庭では白色のノースポールも見られる。同フェスタ期間中は、オリジナル缶バッジがもらえるデジタルスタンプラリー、インスタグラムを利用したフォトコンテストを実施。木工、ハーブなど当日受け付けの体験教室も企画している。

 【メモ】高松自動車道善通寺ICから車で約25分。入園料は大人450円、中学生以下無料など。駐車料金が別途必要。問い合わせは国営讃岐まんのう公園管理センター、電話0877-79-1700。



二十四の瞳映画村(香川県小豆島町田浦)

 小豆島出身の作家・壺井栄の名作「二十四の瞳」の雰囲気を体感できる施設。1987年公開の田中裕子さん主演版の映画で使ったロケセットを保存、改築した。村内には栄の愛用品や生原稿を展示した「壺井栄文学館」や、50年代の日本映画黄金期の名作を映像と写真で紹介するギャラリー「キネマの庵」、昭和レトロの雰囲気が漂う映画館「松竹座」、その2階には映画や瀬戸内にまつわる書籍を楽しめるブックカフェ「書肆海風堂(しょしうみかぜどう)」などがある。村中央の花畑では5月6日まで端午の節句イベントとして12匹のこいのぼりを掲げている。

 【メモ】池田港から車で約30分、土庄港から約40分。対岸のオリーブビーチから渡し舟も(片道約10分、有料)。午前9時~午後5時。休村日なし。入場料は中学生以上900円ほか。問い合わせは二十四の瞳映画村、電話0879-82-2455。


(四国新聞・2024/04/25掲載)


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