香川県琴平町の金刀比羅宮境内にあるカフェレストラン神椿は5月から、同宮白書院(しろしょいん)を結婚式の披露宴会場として活用する。歴史ある神社の築150年近い趣ある建物で、新郎新婦に特別感を提供する。


白書院で行われた模擬披露宴=琴平町、金刀比羅宮


 これまでも本宮で結婚式は行われているが、披露宴に同宮の建物が使われるのは初めて。
 白書院は、国指定重要文化財の奥書院、表書院に隣接する建物で、1877(明治10)年に建てられたと伝わる。主に神職や巫女(みこ)が、雅楽や舞の稽古をする場所として使っていた。神椿と同宮は、新型コロナウイルス禍の2021年から検討を始め、一部改装して披露宴会場として使えるようにした。
 メインの広間は70畳で、最大利用人数は45人。料理は神椿と「郷屋敷」(高松市)が担当する。庭園からは讃岐平野が見渡せ、表書院にある江戸期の絵師・円山応挙の作品を見ることも可能。23日には、関係者を招いて模擬披露宴が行われた。
 神椿は「他にはない、まさに和そのものの場所。2人の特別な思い出になるのでは」としている。問い合わせはジャパニーズヘリテージウェディング宇多津店、電話0877-56-7505。

(四国新聞・2024/04/25掲載)



関連情報