史跡高松城跡・玉藻公園(香川県高松市玉藻町)内にある陳列館が、リニューアルオープンした。史跡の価値や魅力を分かりやすく伝えられるよう大型パネルやモニターを設置するなど展示内容の大半を変更、レイアウトを一新した。


レイアウトを一新した国指定史跡高松城跡ガイダンス施設「陳列館」=高松市玉藻町


 同館は木造平屋、延べ床面積約110平方メートルで、披雲閣近くに位置。高松城の歴史や文化財としての整備状況を解説する施設にしようと、2月末から休館して工事を行い、3月30日にリニューアルオープンした。併せて、名称を国指定史跡高松城跡ガイダンス施設「陳列館」に改めた。
 大型パネルは縦約2・5メートル、横約4メートルで、海との関わりを示す内容。生駒家から現在までの高松城に関する年表も掲示した。モニターでは高松城の歴史を紹介する動画を上映。貴重な高松松平家や生駒家の家紋瓦などを展示し、解説パネルも刷新した。
 事業費約300万円は、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングや企業版ふるさと納税による寄付などで全額充当。今後は展示の多言語対応などにも取り組む予定。
 市埋蔵文化財センターは「高松城について最新の研究成果が分かる展示となっている。ぜひ足を運んでほしい」としている。入館無料(入園料は必要)。

(四国新聞・2024/04/26掲載)



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