端午の節句(5月5日)に合わせて四国水族館(香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁)は27日から、館内の屋外芝生広場で「変わりのぼり」の掲揚を始めた。カツオやカクレクマノミなど一風変わったのぼりが風に揺られ、子どもたちの健やかな成長を願っている。5月19日まで。


カツオやカクレクマノミなどをモチーフにした変わりのぼり=宇多津町浜一番丁、四国水族館

カツオやカクレクマノミなどをモチーフにした変わりのぼり=宇多津町浜一番丁、四国水族館


 同館は、豊かな四国の水景の再現をコンセプトに、水生生物の展示やイベント開催などを行っている。5月は初ガツオのシーズンでもあることから今回、四国の漁業のPRも兼ね、高知県黒潮町が町内で開催しているイベント「カツオのぼりの川渡し」(今年は29日~5月11日)で用いるのぼりの一部を借り受け、こいのぼりの代わりに掲揚することにした。
 併せて、東海大海洋学部博物館(静岡市)がカクレクマノミやニシキテグリなどをモチーフに製作した変わりのぼりも展示している。
 芝生広場には高さ約5メートルのポールを立て、幅約20メートルにわたって計10匹ののぼりをかけた。のぼりのサイズは長さ1・2~4メートルとまちまち。家族連れが写真を撮ったり、風に揺れる尾を追いかけたりして楽しんでいた。
 掲揚するのぼりは5月8日から一部変更する。同館は「変わりのぼりのモチーフになった魚を館内で探すなど、水生生物に興味を持つきっかけになれば」としている。

(四国新聞・2024/04/24掲載)


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