香川県内で活動する陶芸家の作品を展示販売する「讃岐のやきもの展」が2日、高松市の栗林公園商工奨励館で始まった。初日から外国人観光客や愛好家らが大勢訪れ、食器や置き飾りなど個性豊かな逸品を品定めしていた。6日まで。


個性豊かな陶芸作品に見入る来場者=高松市栗林町、栗林公園商工奨励館


 県陶芸協会(伊藤信夫会長)が毎年ゴールデンウイークに開催。54回目となる今回は、県内に窯を構える会員10人が計約千点を出品している。
 会場にはティーカップや小皿、酒器など食器を中心とした小品のほか、大型の花器や動物がモチーフの置物までずらり。このうち、青磁とブロンズ色の釉薬(ゆうやく)を組み合わせて瀬戸内の風景をイメージした茶わんや、リンゴ形の一輪挿しが注目を集めていた。
 陶芸教室に通っているというさぬき市志度の主婦平松弘子さん(78)は「作家から話を聞きながらさまざまな作風を鑑賞できて良い機会になった」と笑顔。伊藤会長は「香川は焼き物の大産地ではないからこそ、個性ある作品をたくさん楽しめる。ぜひ生活に取り入れてもらえれば」と来場を呼びかけた。
 4、5日はろくろと手びねりが体験できる陶芸教室を開き、茶席(いずれも有料)も設ける。

(四国新聞・2024/05/03掲載)



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