国内最大のオリーブ栽培地・小豆島で、オリーブの花が咲き始めた。直径3ミリ程度のかれんな乳白色の花が初夏の日差しを受けて輝き、島路を抜けるそよ風に揺れている。


乳白色の小さな花を咲かせ始めたオリーブ=香川県小豆郡小豆島町西村、小豆島オリーブ公園

乳白色の小さな花を咲かせ始めたオリーブ=香川県小豆郡小豆島町西村、小豆島オリーブ公園


 3.3ヘクタールの敷地で20種約2千本のオリーブを栽培している小豆島オリーブ公園(香川県小豆郡小豆島町西村)では、例年より5日早い19日に、スペイン原産の早生(わせ)品種「マンザニロ」の開花を確認。同公園によると、4月以降気温が高めに推移したことから早めに開花したという。
 公園の人気スポット・ギリシャ風車周辺は他のエリアと比べて日当たりが良く、先行して花が咲いている。訪れた観光客らは、白い花と緑の葉が、青い海や空を背景に映える様子を写真に収めるなどしていた。友人と一緒に訪れた広島市の永曽さん(53)は「白が柔らかさを感じさせる色合いで、花が小さくて控えめなところも愛らしい」と笑顔で話した。
 同公園では他の品種も順次開花し、今月末ごろまで楽しめる見通し。担当者は「今年も花付きは良い。台風などの被害がなければ、秋には例年並みの果実収穫が期待できる」としている。

(四国新聞・2024/05/22掲載)


道の駅 小豆島オリーブ公園



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