こんぴら参り愛犬と 琴平グランドホテル新施設 6月1日開館、ドッグランや専用風呂
琴平グランドホテル(香川県仲多度郡琴平町)は6月1日、同町の旅館「湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭」の別邸として、愛犬と一緒に泊まれる宿「とら梅」をオープンする。部屋ごとにプライベートドッグランや温泉露天風呂を備えており、高級感漂う宿で愛犬と特別な時間を過ごしてもらう。
同町の金刀比羅宮は、飼い主に代わって参拝していたという代参犬「こんぴら狗(いぬ)」の文化から、犬連れ参拝ができる。しかし、犬が同伴できる宿泊施設や飲食店は少なく、夜は車の中やペットホテルで過ごすことが多かった。
新築した施設は鉄筋2階建て。部屋は51平方メートルからの全4室で、部屋ごとに犬用のいすを備えたダイニングルーム、犬用の風呂を併設した露天風呂、プライベートドッグラン、ケージを設置。アメニティーグッズとして、ペットシートや粘着クリーナー、ウエットティッシュなどを用意するほか、専用のごみ箱や消臭器でにおい対策も念入りに行う。
各部屋の壁には、高松張り子の犬やこんぴら狗をデザイン。共用スペースには、広めのドッグランや体を洗えるドッグスパも整備した。飼い主の夕食は部屋での和会席、犬用の食事は別途注文可。
料金は、2人1室利用時で、1人1泊5万1700円から。犬は10キロ未満の小型犬のみ宿泊可能で、1匹当たり3850円。同社は「家族の一員であるワンちゃんと一緒に、ゆっくりと非日常を過ごしてもらえたら」としている。
(四国新聞・2024/05/28掲載)