小豆島観光協会は、7月に「中山千枚田」(香川県小豆郡小豆島町中山)で行う伝統行事「虫送り」で使う火手(ほて)と呼ばれるたいまつを島外在住者向けに販売している。担当者は「幻想的な炎の列に加わって、島の文化を体感してほしい」としている。

 虫送りは、稲に付く害虫を火を使って追い払い豊作を祈る伝統行事。火手は長さ約1・2メートル、直径10センチ弱の竹製で、先端部に油を染みこませた木片や布を詰め込んでいる。地元自治会で作製しているが、材料費の高騰や参加者数を一定に保つ観点から、昨年から島民以外が参加する際は火手を購入してもらう制度に切り替えた。
 土庄、小豆島両町の在住者は身分証明書を提示すれば無料(事前の申し込みが必要)。それ以外の人には1本4千円で販売する。取り扱いは先着で150本を予定している。
 今年の虫送りは、7月6日午後7時からの予定。希望者は6月29日までに同協会のホームページから申し込む(売り切れ次第終了)。問い合わせは同協会〈0879-82-1775〉(平日午前8時30分~午後5時)。

(四国新聞・2024/05/28掲載)


小豆島観光協会


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