香川県三豊市高瀬町の高瀬川上流で、水辺を舞い飛ぶホタルと竹明かりなどを同時に観賞できるイベント「蛍(ほたる)と灯(あか)りのコラボレーション」が開かれている。ホタルの淡い黄緑色の光跡と、竹筒から漏れる温かな光が訪れた人を幻想的な世界にいざなっている。1日まで。


温かな光が幻想的な世界にいざなう竹明かりの展示=香川県三豊市高瀬町、旧さぬきこだわり市

温かな光が幻想的な世界にいざなう竹明かりの展示=香川県三豊市高瀬町、旧さぬきこだわり市


 住民団体「まちづくり推進隊高瀬」が旧さぬきこだわり市を会場に開催。穴を開けて模様を付けた竹筒の中に発光ダイオード(LED)をともす竹明かりは、同推進隊理事の岡原良二さん(67)が半年がかりで制作した。
 大小さまざまな竹筒を組み合わせて山と川を表現したほか、竹の切り口をくりぬいて笑った顔に見える作品をずらりと並べている。新しい演出にも挑戦し、ハート形をあしらったプロジェクションマッピングや、和傘を並べて照明を当てる展示に取り組んだ。
 会場の脇を流れる高瀬川では、すっかり暮れた午後8時ごろにホタルが多く飛び交う。明滅しながら川面をゆらゆらと舞い、樹木の枝にも止まって星空のような光景が広がった。
 観音寺市から家族4人で訪れた一ノ谷小1年生(6)は「ホタルがいっぱい。小さいのに、光っているからすぐ見つかる。ホタルのおうちはどこだろう」と話し、名残惜しそうにいつまでも見入っていた。
 イベントは5月25日に始まったが、大雨が予想されていたことから同27日以降は竹明かりなどをいったん撤収。1日に再び点灯し、午後6時からミニライブもある。

(四国新聞・2024/06/01掲載)



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