高松市を拠点に活動する高松混声合唱団(団長・西池孝則)の第46回定期演奏会が8日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。今年で没後100年を迎えるフランスの作曲家フォーレの代表作などを取り上げ、来場者に甘美で厳かな混声合唱の魅力を伝える。


高松混声合唱団の昨年の公演

高松混声合唱団の昨年の公演


 同合唱団は県内の愛好家が1975年に結成。年1回、定期演奏会を開いており、今年は約30人が3部構成で歌声を披露する。
 1部はフォーレの「ラシーヌ讃歌」と「魔神」を選曲。ラシーヌ讃歌は宗教曲を数多く残したフォーレの出世作として知られ、心洗われるような崇高な旋律がフランス語で歌われる。同団は過去にフォーレの代表作「レクイエム」を3度歌っており、その経験を生かした舞台となりそうだ。
 2部はあいみょんの「愛の花」をはじめ「ハナミズキ」や「秋桜」といった花にまつわるポップスを選曲。第3部は、2004年度NHK学校音楽コンクール中学の部の課題曲「信じる」(松下耕作曲)を混声4部に再編した組曲で、谷川俊太郎の詩とともに慈愛に満ちた響きを届ける。
 1部の指揮は声楽家の河口教昌、2部以降は常任指揮者の中尾英雄が担当。ピアノ伴奏は渡辺磨奈が務める。西池団長は「研さんの成果をぜひ聴いてほしい」と来場を呼びかけている。
 午後6時半開演、入場料は一般千円ほか。問い合わせは事務局、電話090-6508-5661。

(四国新聞・2024/06/06掲載)



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