四国水族館(香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁)で昨年生まれたケープペンギンのひな4羽の愛称が、「ぶんたん」「ひめ」「すだち」「つるぎ」に決まった。いずれもひな特有のグレーっぽい色が残る体ながら、親鳥とほぼ変わらない大きさになっており、展示エリア内で元気よく遊ぶ姿が見られる。


写真左からぶんたん(♂)、ひめ(♀)、すだち(♀)、つるぎ(♂)

写真左からぶんたん(♂)、ひめ(♀)、すだち(♀)、つるぎ(♂)


 4羽のペンギンには同館が4月から5月にかけての約1カ月間、四国にちなんだ愛称を募集していた。ウェブと館内投票で832件の応募があり、飼育スタッフの選考で4羽それぞれに愛称が決定した。
 4羽のうち最も早い10月6日生まれの雄・ぶんたんは、高知県の特産品のブンタンにちなんで命名。4羽のうち一番体が大きく、腹の斑点も多い。同10日生まれの雌・ひめは、人工育雛(いくすう)でお姫さまのように大切に育てられたことで愛媛県の県名から一文字もらった。11月27日生まれの雌・すだちは、徳島県の特産品のスダチと他の3羽より巣立ちが早かったことから名付けた。同30日生まれの雄・つるぎは目がキリッとしている特徴から、徳島県の剣山にあやかった。
 同館生まれのペンギンは、21年の2羽が「うず」と「うた」、22年の1羽は香川の海をイメージさせる「せと」で、今回で四国4県にちなんだ愛称がそろった。同館では4羽の愛称と特徴を書いた紹介ボードを設置し、「個性的な4羽が仲間に加わった。じっくり観察して、見分けに挑戦してもらえれば」と来場を呼びかけている。

(四国新聞・2024/06/19掲載)


四国水族館



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