土庄町小江の沖之島で、ハモカツをバンズで挟み込んだご当地バーガー「沖之島バーガー」が観光客らの人気を集めている。地元住民が瀬戸内国際芸術祭2019の夏会期に合わせて店をオープン。店を切り盛りする主婦らは「地元の新鮮な食材を使った自信作。アートを見ながら食べ、島を満喫してほしい」とPRしている。


「沖之島バーガー」を味わう子ども=土庄町小江の沖之島


 沖之島では、初めてとなる瀬戸芸作品「OKINOSANG/元気・覇気・卦気」を夏会期から展示。それに合わせ、住民らが沖之島バーガーやソフトドリンクなどを提供する店「おきしまや!」を渡し船の乗降場近くに開設した。


ハモカツを挟み込み、観光客らに人気の「沖之島バーガー」


 ご当地バーガーは、地元漁業者の島本一則さん(65)と妻のつた子さん(65)ら家族が3年前に考案。島をアピールしようと住民有志で町内のイベントなどで販売してきたが、店を構えるのは初めて。今回も近所の人たちが手伝い、主婦ら十数人が交代で調理や接客に当たっている。

 地元では近海で捕れたハモを「小豆島 島鱧(しまはも)」のブランドで売り込んでいるが、ハモカツのハモは重量などで島鱧の基準を満たさないものを使用。ハモのすり身にエビやタマネギを交ぜて揚げ、キャベツと共にバンズに挟んでバーガーに仕立てている。

 神戸市から友人と訪れた公務員、田中瑞季さん(27)は「沖之島バーガーは食感がよくて食べやすい。万人受けする味ですね」と話していた。

 500円(税込み)。店の営業は水、土、日曜日の午前11時~午後2時。バーガーは1日100個程度の限定販売。

(四国新聞・2019/08/05掲載)


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