高松交響楽団(佐々木啓隆理事長)の第130回定期演奏会が23日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。ソリストに昨年の第5回高松国際ピアノコンクール2位のピアニスト青島周平(神奈川県出身)を招へい。ラベルやサンサーンスらフランスの作曲家の洗練された名曲を響かせる。


高松交響楽団の昨年の定期演奏会

高松交響楽団の昨年の定期演奏会


 青島は東京芸大卒。同コンクールでは日本人最高位に輝いたのに加え、委嘱作品演奏者賞と特別賞にも輝いた。現在はフランスのパリ国立高等音楽院で学んでいる。指揮は大学時代の同期でもある山上紘生が務め、息の合った演奏を届ける。


青島周平

青島周平


 プログラムはラベルの「ピアノ協奏曲」、サンサーンスの「交響曲第3番オルガン付き」など3曲。青島が弾くピアノ協奏曲は、「管弦楽の魔術師」とも称されるラベルの前衛的で軽やかな旋律が特徴。演奏される機会が少ない楽曲で、作曲家の出身地・フランスで学ぶ青島の表現力に注目が集まりそうだ。
 「交響曲第3番」は、教会のオルガニストでもあったサンサーンスの代表作。管弦楽の演奏にパイプオルガンの音色が交わり、透明感に満ちた壮麗なハーモニーが響き渡る。コンサートマスターは福崎至佐子が務め、編成人数は約90人。
 同楽団は、2022年から新型コロナウイルス禍で奮闘した医療従事者を招待しており、今年も県内の医師や看護師ら約400人を招く。アマチュアオケを支援するトヨタ自動車の助成を受け、3年連続での実施となる。
 午後2時開演。入場料は一般2千円ほか。問い合わせは事務局、電話090-9550-7441。

(四国新聞・2024/06/20掲載)


レクザムホール



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