アフィニス音楽祭、香川で来月開催 国内外プロオケ32人集結 公開リハや親子プログラム
夏にクラシック音楽の魅力に触れて―。8月17~25日と来夏、香川県高松市玉藻町のレクザムホールなどで開かれる室内楽の祭典「アフィニス夏の音楽祭2024かがわ」。国内外のプロオーケストラのメンバー32人が集結し、公演に向けた練習を公開するほか、子ども向けの演奏会も開き、幅広い世代にクラシックの魅力を伝える。
音楽祭は芸術文化の振興に取り組む公益財団法人アフィニス文化財団(東京)が1989年から長野県や広島県などで開催。四国初となる香川での音楽祭は、8月と来夏(日程は未定)の2度実施する。
参加するのは、カナダのナショナルアーツセンター管弦楽団コンサートマスター川崎洋介さんやドイツのライプチヒ・ゲバントハウス管弦楽団のコンマスら。国内からは東京芸大の吉井瑞穂准教授(オーボエ)をはじめ、関東や関西の交響楽団の演奏家が集結し、広島交響楽団の竹内弦さん(バイオリン)ら香川ゆかりの音楽家も名を連ねる。
目玉の一つがレクザムホールを会場に開く公開セミナー。国内外から集まった初対面の音楽家がアンサンブルを結成し、意見を交わしながら音楽をつくり上げる過程やリハーサルが見学できる。取り上げる楽曲はシューベルトの大作「八重奏曲」や日本初演となるオーストリアの作曲家ベルクの作品で、本番の演奏は21、22日に観音寺市のハイスタッフホールで披露する。
親子で楽しめるプログラムも用意。地元のアマチュア楽団メンバーも加わり、モーツァルトらの名曲を解説付きで披露する。このほか、高松市の丸亀町レッツホールや小豆島町のサン・オリーブでもコンサートを開く。
音楽監督を務めるナショナルアーツセンター管弦楽団の川崎さんは「演奏家が合宿のように交流する様子が見学できる貴重な機会。ぜひ最後まで見てほしい」と話している。
プログラムの一部は無料。チケット、整理券の問い合わせはレクザムホール、電話087-823-5023。
(四国新聞・2024/07/01掲載)