JR四国(香川県高松市)は16日、岡山―高松間を運行する快速マリンライナーの運賃について、普通車指定席とグリーン席を10月1日の乗車分から値上げすると発表した。1988年の運行開始以降、消費増税時を除いて指定席の値上げは初めて。同区間の指定席料金は現行の530円が840円に、グリーン席は千円が1260円となる。

 昨年5月の運賃値上げの際は据え置いていたが、新型コロナウイルス下からの利用回復が伸び悩み、物価高騰や運行コスト上昇などの厳しい経営環境を踏まえた。
 指定席料金は閑散期設定があったが、通年同額に見直し、閑散期の指定席は現行の330円から約2・6倍の840円となる。移動距離50キロまでのグリーン席は780円から1010円に増額。インターネット列車予約サービスを通じた料金も、券種によって160~240円値上げする。
 今回の運賃値上げによる増収効果は非公表。同社は「鉄道事業は依然厳しく、利用者には理解をいただきたい」としている。

(四国新聞・2024/07/17掲載)


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