祖谷の風景、歴史伝える 写真家・宮脇(高松出身)が個展 善通寺・20日まで
香川県高松市出身の写真家で「瀬戸内国際芸術祭2019」公式カメラマン、宮脇慎太郎の個展「霧の子供たち」が灸まん美術館(善通寺市大麻町)で開かれている。日本三大秘境の一つとされる徳島県三好市の祖谷地区をテーマに、風景や集落の暮らし、歴史を伝える作品を紹介している。20日まで。
宮脇は大阪芸術大卒業後、東京のスタジオなどを経て2008年から高松市を拠点に活動。辺境をテーマに生活と密着した風景作品を手掛けているほか、四国新聞の生活情報紙「itsumo」の表紙写真も担当している。
同展では初公開作品を含む23点を展示。霧の立ちこめる山々や凍り付いた山道といった厳しい自然に加え、集落の祭りで化粧をした子どもの写真などが並ぶ。屋島の合戦に敗れた平家が再興を誓ったとされる「矛杉」の写真もあり、宮脇は「自然と歴史が一体となった祖谷の奥深さを感じてほしい」と話している。
入場無料。20日は宮脇らのギャラリートークのほか、県内で活動する音楽家によるライブもある。問い合わせは同館、電話0877(75)3000。
灸まん美術館
所在地 | 香川県善通寺市大麻町338 |
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開催期間 | 2019/8/3~2019/8/20 |
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 水曜(祝日は開館) |
TEL | 0877-75-3000 |