香川県高松市の栗林公園で、1本の茎に二つのつぼみを付けた「双頭蓮(そうとうれん)」が見つかった。吉兆とされており、来園者の注目を集めている。同公園観光事務所によると、園内で確認されたのは7年ぶり。


1本の茎に二つのつぼみを付けた双頭蓮を写真に収める来園者=香川県高松市栗林町、栗林公園


 双頭蓮は突然変異の形状名。ハスの花に詳しい大船フラワーセンター(神奈川県鎌倉市)の榎本浩園長によると、通常は1本の茎に一つの花しか咲かないが、ごくまれに二つ咲くことがあり、幸運を呼ぶとの言い伝えがあるという。
 17日の午前8時ごろ、同園で10年以上にわたり、趣味で写真撮影をしている高松市の70代男性が、商工奨励館西側の芙蓉沼(ふようしょう)で、高さ2メートルほどに伸びた茎の先端に双頭蓮を見つけた。
 双頭蓮は園路から約5メートル離れた場所にあり、来園者は写真に収めるなどして楽しんでいる。京都府宇治市から夫婦で訪れた大橋誠さん(74)は「珍しい花を見られるなんて、運が良い」と声を弾ませていた。


双頭蓮のアップ=香川県高松市栗林町、栗林公園


 同事務所の山本知子所長によると、双頭蓮が花を咲かせるのは20日ごろとみられる。山本所長は「つぼみのうちに見ると、双頭なのがより分かりやすい。ぜひ早めに見に来てほしい」としている。

(四国新聞・2024/07/19掲載)



関連情報