香川県木田郡三木町の特産品であるイチゴを使ったクラフトビール「三木いちごエール~さぬき宵姫~」が完成し、東京都大田区の「よい仕事おこしプラザ」で披露式があった。上品な味わいに仕上がり、関係者の評判も上々だった。


クラフトビール「三木いちごエール~さぬき宵姫~」の完成を祝って乾杯する三木町や信金の関係者=東京都大田区

クラフトビール「三木いちごエール~さぬき宵姫~」の完成を祝って乾杯する三木町や信金の関係者=東京都大田区


 オリジナルのビール造りは、全国の信用金庫でつくる「よい仕事おこしフェア実行委員会」(事務局・城南信用金庫)による地域連携プロジェクトの一環。三木町と実行委は高松信用金庫(高松市)の橋渡しで3月に包括連携協定を結び、事業の第1弾として4月から原料に県オリジナル品種のイチゴ「さぬきひめ」を使ってビールを醸造していた。
 18日にあった完成式には、伊藤良春三木町長、原料提供者である同町の「森のいちご」の本田龍社長、大橋和夫高松信金理事長らが出席。醸造を手がけた飲食業の「大鵬」(東京)の担当者は「イチゴの果実をビールに漬け込んだイメージ。香りと飲んだ時の甘酸っぱさでイチゴを感じてもらえれば」とアピールした。試飲した関係者はイチゴの甘みとホップの苦さが絶妙にマッチした仕上がりに「飲みやすくておいしい」と笑顔だった。


完成したクラフトビール「三木いちごエール~さぬき宵姫~」

完成したクラフトビール「三木いちごエール~さぬき宵姫~」


 完成したビールは330ミリリットル瓶約500本分で、羽田空港に隣接する複合施設「羽田イノベーションシティ」で同日から販売。追加醸造も予定しており、町ではふるさと納税の返礼品として活用するほか、10月に行われる秋大祭「獅子たちの里 三木まんで願。」でも販売する。

(四国新聞・2024/07/25掲載)


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