小さな体、大きな目 四国水族館 アオリイカの稚イカ展示
香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁の四国水族館で、アオリイカの赤ちゃんの展示が始まった。小さな体に対してギョロッとした大きな目が特徴で、来館者に愛らしい姿を見せている。
アオリイカは、東南アジアやオーストラリア沿岸などに生息。日本でも北海道南部以南の各地に分布している。寿命は1年ほどだが、全長50~60センチにまで成長する。
高知県ではNPO法人・黒潮実感センターがアオリイカ保全に向け、地元の児童とともに同県大月町の柏島沿岸に人工産卵床を設置している。今回、四国水族館のスタッフが柏島の産卵床から卵6房を6月中旬に採取し、ふ化させた。
ふ化した約100匹のうち、20匹程度を展示している。稚イカはふ化後2週間以上を経て、体長3~5センチほどに成長。目の上だけが緑色で全体的に白っぽい体の色をしているが、興奮して茶色に変化する様子も見ることができる。同館では、今後館内での繁殖に取り組む予定。
(四国新聞・2024/07/25掲載)