香川県商工会連合会は30日、会員事業者の販路拡大を支援する新たな試みを始めた。高松空港(香川県高松市香南町)の売店内に「商工会がお届けする 讃岐のイッピン!」と銘打った専用の販売コーナーを開設、定期的に国内線出発ロビーで事業者が対面で販売するイベントも開催し、県内外から訪れる大勢の空港利用客らへアピールする。


「讃岐のイッピン!」の販売会で自社商品を説明する事業者=高松市香南町、高松空港

「讃岐のイッピン!」の販売会で自社商品を説明する事業者=高松市香南町、高松空港


 同空港には国内3、国際4路線が就航しており、海外を含む地域外へ魅力を発信して販路拡大につなげる狙い。来年1月までの半年間、空港2階の売店「さぬき銘品店」に設置した販売コーナーに県内15商工会の計30事業者が飲食料品や雑貨などを交代で出品し、同店で委託販売する。
 初日の30日は関係者ら約50人が出席してオープニングセレモニーを実施。同連合会主催で2015年から開いてきた「讃岐のイッピン! ええもんフェスタ」を休止して取り組む肝いり事業と説明した同連合会の丹生兼宏副会長は「フェスタは県内消費者向けだったが、空港では県内外の人が多く行き交い、中小、小規模事業者の底上げにつながる」と期待を寄せた。
 セレモニー後は出発ロビーで4事業者が販売会も行い、土庄町でクラフトコーラの製造、販売を手がける「もったいないこーらファンド」の太田翔さん(33)は「空港のような規模感の場所に単独で販売機会を得るのは難しい。少しでも名前を覚えてもらえるように頑張る」と話した。

(四国新聞・2024/07/31掲載)



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