老朽化に伴う建て替えが予定されるJR引田駅(香川県東かがわ市引田)を巡り、同市とJR四国は、同駅の待合所と公衆トイレ整備に関する協定を締結した。新たな駅舎は2025年3月末に完成予定。両者は「引田の歴史・まちへとつながる『新しいゲートウェイ』を目指す」としている。


新たなJR引田駅の外観パース(東かがわ市提供)

新たなJR引田駅の外観パース(東かがわ市提供)


 引田駅は1928(昭和3)年開業。同社は2021年度に老朽化した駅舎の建て替え方針を示し、市と協議を進めていた。市は25年の瀬戸内国際芸術祭の市内開催などを見据え、観光客らへの対応のためトイレを整備することとした。
 協定の締結は7月25日付。8月下旬から同社による駅舎とトイレの撤去工事が始まり、その後、市がトイレと駅舎の屋根など、同社が待合所などをそれぞれ整備する。総建設費は約4300万円。市は事業費として3300万円を24年度の当初予算に計上している。
 新たな駅舎は鉄骨造りで建築面積は約90平方メートル。このうち、トイレは約24平方メートル、待合所は約9平方メートルになる見込み。県産木材を使用した切り妻屋根が外観の特徴で、引田の古い町並みとの融合を図ることにしている。トイレは男女共用のくみ取り式から男女別の水洗式となる。



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