幕末の激動期に一度離縁しながらも、明治期に復縁した高松藩最後の藩主・松平頼聡と弥千代姫の「純愛物語」にちなんだデジタルフォトブースが、香川県高松市玉藻町の史跡高松城跡・玉藻公園に登場した。2人をイメージした顔出しパネルなど6種のフレームから選んで、記念の1枚を収めることができる。


陳列館内に設置されたデジタルフォトブース=香川県高松市玉藻町、玉藻公園


 弥千代姫は、大老・井伊直弼の次女で、1858年に頼聡の妻となったものの、60年に直弼が桜田門外の変で暗殺されると、井伊家へ戻ることに。しかし、強い絆で結ばれた2人は共に独身を貫き、72年に復縁したという。
 来園記念として楽しんでもらうとともに、高松や公園の歴史について知るきっかけになればと、同公園管理事務所が企画した。
 フォトブースは、陳列館内に設置。専用の機器を操作して甲冑(かっちゅう)やウエディングドレス姿など6種のフレームから一つ選んで撮影し、モニターに表示されたQRコードをスマートフォンなどで読み込むと画像をダウンロードできる。1回100円。
 利用時間は午前8時半から閉門時間の30分前まで(8月は午後6時半まで)。問い合わせは玉藻公園管理事務所、電話087-851-1521。

(四国新聞・2024/08/02掲載)



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